淡路生コンクリート工業株式会社 代表取締役である松本真吾からのメッセージです。
淡路島の生コンクリート業界についてIndustry
淡路島の製造業で
一番強く、
安心して働ける会社に。
当社は1966年の創業から、淡路島のインフラを整備する公共事業や一般建設に欠かせない生コンクリートを製造する会社として、地域環境づくりの下支えをしてきました。県立淡路医療センターや南あわじ市新庁舎、洲本市新庁舎をはじめ、様々な建築物に当社の生コンクリートが使用されており、淡路島の土台となる材料をまさに私たちの手で作ってきたのです。
昨今の淡路島の人口減と経済縮小は、必ずしも私たち淡路島の生コン業界にとって、希望の光に満ち溢れた明るい未来を映すものではありません。しかし、今後も新しい建造物は生まれますし、道路や橋を含めた既存のコンクリート建造物のメンテナンスにも生コンは必要なのです。
皆様も後部が回転しているミキサー車が道を走っているのを見かけることがあると思います。中身は生コンなのですが「生もの」の特性上、まさに鮮度が重要であるため、淡路島の建築物には淡路島で製造された生コンクリートしか使用できません。従って、淡路島から生コン製造会社がなくなることはありません。
その中で、当社は淡路島の生コン製造のトップを目指し、すでにその領域にも達していると自負していますが、さらに良質な会社とするため、生コン業界の枠を越えて淡路島の製造業で一番強く、安心して働ける会社になることを目標にしています。
財務状況と投資方針Finance Investment
財務体質を強化しつつ、
技術力向上へは
投資を惜しまない。
淡路島の生コン業界は決して将来性に優れたものではありませんが、当社はどんな外部環境の変化にも負けないよう、長い時間をかけて財務体質の強化に努めてまいりました。会社とは経営者のものではなく社員のものです。経営者だけがいい思いをするのではなく、社員が安心して働き続けることができる会社であるよう、役員報酬を含め必要以上の支出を減らして財務強化に充て、一切の不正も行うことのない経営を続けています。
過去、国税局が突然当社の査察に入ったことがありましたが、1円の指摘も受けることはありませんでした。当社としては当たり前のことなのですが、これはとても珍しいことのようです。それほど経営の透明性については自信があり、要請があれば社員にも全ての財務諸表を公開しています。
その中で、技術革新の流れに沿った技術開発・技術力向上は当然の事として、人材育成・社内環境整備・安全管理・公害防止・経営リスク回避などに対しての投資も徹底的に行っており、島内の生コン業界の中でも一番の投資姿勢であると確信しています。
「人づくり」の経営Human development
引き抜かれるような、
魅力あふれる人材に
なってほしい。
当社は生コン製造の会社である前に、人づくりの会社であると考え、社員の技術習得や資格取得には全社でバックアップ体制をとり、取得に必要な費用は全て会社で負担しています。現在製造に関わる社員8名の全員がコンクリート技士(内3名は主任技士)の資格を持っていますが、製造担当の全員が資格を保有していることは珍しく、業界では大変特異な存在です。
また、ほうれんそう(報告・連絡・相談)や5S(整理・整頓・清潔・清掃・しつけ)、時間観念などの運動を推進して、常に社員の人間力向上に努めています。
「企業は人なり」──本当の企業価値とはそこで働く社員の人間力です。うまく時流に乗ることで収益力に優れた事業を行う企業であっても、社員の人間力が向上しなければ継続的な企業成長と永続的な企業経営は実現できません。当社の社員が他社に引き抜かれるような、魅力あふれる人材になってほしいと心から願っています。
また、先述したように当社は財務体質には確かな自信を持っていますが、それでも経営に絶対はありません。予測を遥かに超えるような万が一の事態により、仮に当社の存続が不可能となってしまった場合でも、社員はいつでも他社で即戦力として採用されるよう、人材価値の向上を図っているのです。
会社や業界がどのような状況になっても社員が生活に困らないように、また、社員本人が技術者としてどのようなキャリアを望んでもそれを実現できるように。そのために必要な教育や資格取得の投資は惜しみません。
経営者としての信条Belief
社員に対して
最後まで責任を持つ
経営者でありたい。
経営者として私が最も大事にしている考えは「上流から清い水を流し続ければ、下流が少々濁っても必ず清い水になる」です。会社とそこで働く社員に対し、全ての責任を負う者として、何もうしろめたいことをせず、例え誰に何を言われようとも社員とその家族を守るために、自分の考える正しさを貫いてきました。
世の中にたくさん存在する偉大な経営者をお手本としていますが、私自身の不器用さゆえ、これまでに社内外での衝突もたくさん生んできました。それも全て創業からこれまでの会社と社員の生活を守るためであり、また、これからも社員が安心して働ける場を守り続けたいと考えています。
社員に対しては、本人が望む限りプライベートでも徹底的に世話を焼き、どんなことがあっても本人が望む限り、最後まで責任を持ち続ける経営者であることに人生を捧げます。